ストレングスファインダー

そこにいるワタシ第1回『ポジティブ~“大丈夫”のごきげんスキップ~』

ストレングス・ファインダー34資質のひとつにスポットを当て
その強みを使ったワタシのショートストーリー
お届けするシリーズ「そこにいるワタシ」の第1回です。

今回は「ポジティブ」(人間関係構築力の資質領域)を
取り上げてみました。

さて「ポジティブ」の才能を持っている人は
どんな活かし方をしてるのでしょうか?

ストーリーの主役はあなたかもしれません。

“大丈夫”のごきげんスキップ

「あ、あと30分で会議が始まっちゃう。」

珠美はスマホで時間をチェックしながら、
プリンターから出てくる企画書を目で追っていた。

今日は珠美をはじめとするチーム5人の
社内プレゼンの日だった。

34歳のワーママ里佳子をリーダーに
女性3人男性2人でTV新番組の企画を作っていたのだ。

珠美は入社してやっと1年たったところだ。
つまり、5人の中では一番下っ端。

秋の新番組の提案をテレビ局に持っていくために
社内3チームから企画を募り、
今日のプレゼン会議で1案に決定するのだった。

「珠美ちゃん、提出用は14部ね。」

いつもテキパキとしている里佳子は珠美の憧れの存在だ。

*  *  *  *  *

刷り上がった企画書を製本しながら、

珠美はここに至るまでの大変な道のりを思い出していた。

ほんの数日前、企画の煮詰まったチームの空気は暗かった。

企画のテーマも決まらず
メインにするタレントに関しても意見が割れていた。

その重苦しい空気を一気に和らげたのは
珠美の存在である。

「みなさ~ん、大丈夫ですよ!
こんなにベテランで先鋭のメンバーなんですもん。
他のチームよりいい案が出るに決まってるじゃないですか!」

「里佳子さんは、みんなの意見をまとめるのが得意だし、
浩次さんのいつもの発想力でとんでもない企画が降りてきますよ。
それに静江さんの・・・」

次から次にメンバーの得意技をみつけては褒めていく珠美。

昔から、落ち込んでいる人を見ると背中を押したくなってしまうのだ。

自分自身が落ち込まないわけではない。
でも、一晩寝るとケロッとしてしまうのだ。

よく友達からは「珠美はいつも元気よね。」と褒められるが
自分自身としてはごく自然に振る舞ってるにすぎない。

*  *  *  *  *

昨夜も、あと一歩のところでメンバーが行き詰まってしまった。

「もう勝てる企画書はできないかもしれない。」

そんな時も珠美は
「ここまでいろんな意見を出し合いながら
がんばったんですもん。
きっと大丈夫ですよ。なんとかなりますよ。」
と、笑顔で声をかけた。

みんなの顔に光りがさした。

里佳子が珠美を見て言った。

「珠美ちゃん、あなたの前向きな言葉にどれだけ救われたか。
経験の少ないあなたをチームに入れるのはどうかという意見もあったけど
メンバーになってもらって大正解だったわ。
さあ、みんながんばって行こう!!」

*  *  *  *  *

会議室へ向かう廊下を歩くメンバーの一番後ろを歩きながら、
珠美は小さくスキップをしていた。

「そうだ。小さい頃から何かが始まる時、
大丈夫って言いながら、
ごきげんな気分でスキップしてたなあ。」

今回のメンバーで練り上げたこの企画、絶対通る自信があった。

里佳子が会議室のドアをノックした。

「失礼します。」

珠美はみんなの背中しか見えなかったが
全員が希望に満ちた笑顔になっていることだけは
はっきりとわかっていた。

「ポジティブ」の才能を活かそう

「ポジティブ」の才能を持つ人は、元気なエネルギーで回りを巻き込み、
いつしかみんなを明るく前向きな気持ちにしてしまいます。

他の人のポジティブな面を見つけ褒めることが得意なので、
活気とやる気を引き出します。

ショートストーリーの珠美のように、
チームやプロジェクトの中に「ポジティブ」な人がいると
みんなが生き生きとした気分で仕事ができそうですね。

「ポジティブ」の才能をもっている人は、
どんどん活かしてくださいね!

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